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| 2016.07.25 Monday | | - | author : スポンサードリンク |

なんとなく渋谷から中野まで歩いてみた。

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長男と共に渋谷へ稽古に行った帰り、渋谷駅と高速道路を眺めて、もしも災害が起こったらどうなるかを話していました。
建物がどのくらい倒壊するかとか、ガラスの雨が降り注ぐなどの話は、子供の恐怖感と興味を掻きたてる話題です。


その日は、地震があったと仮定し、建物の倒壊にまつわる事故から生き延びたとして、離れた場所から自宅まで帰還するにはどんなルートがとれるだろう。そんな話をしていました。

「この渋谷から高円寺まで行くルートはいくつかあるけど、どの道を知ってるかな?」
ちなみにここは渋谷警察と、渋谷駅の間のバスターミナル。

「うーん。原宿まで行く道なら、歩いたことがあるから知ってる。」
これはファイヤー通りのことです。

「そうだね。代々木公園側は一本道だからわかるよね。」

「まえにギャラリーに行くために通った道もあるよね。」

「ああ。あれは、明治通りだよ。あのまままっすぐ行くと、千駄ヶ谷、代々木、新宿に通じるんだ。」

「へー。新宿って結構近いんだね。」

電車で出かける場所の少し先に、よく知っている地名が出てくると、そこまで歩いてみたくなるようです。
「新宿まで歩いてみようよ。」




「えー? 大丈夫なの? 途中で疲れたっていってもおんぶしてあげないよ?」
僕らは稽古ですでに3時間以上打ち合ってきたのです。
もう何も思い出せないほど、引き出しを全部使い切った稽古だったので、スタミナはかなり消費しているはず。

「大丈夫。大丈夫。」とセガレ。

まあ、災害時の帰宅ルートを知るハイキングは行なったことがなかったので、良い機会だと付き合うことにしました。
とりあえず水分補給をして、渋谷駅前から北に向かって歩き出しました。




帰宅ルートの確認となると、歩く途中にする会話も普段と変わってきます。
大きな通りの名前と、それがどこからどこに繋がっているのか。
現在地から右手の方角にはなにがあるか。左手に見える建物はなにか。
明治通りはわかりやすくてよいのだけど、遠回りになる場合もあるから、こっちに外れるんだ。などなど。


いざというときの状況を想像してみる会話もありました。

表参道から原宿駅に向かう途中は、クリスマスの買い物客でごった返していました。
「すごい渋滞で歩きにくいだろ?地震が起きて電車やバス・タクシーが使えなくなったら、山手線の内側に出勤していた人たちが、甲州街道や青梅街道に押し寄せるんだ。」

以前テレビでみた試算によると、その混雑具合は、前後左右の空間が20センチ以内で、歩幅もとても狭くなるらしい。
人気商品や福袋を買うときに、「もっと列を詰めてくださーい」といわれて、密着することがありますが、あんな感じです。

「この混雑をさらにギューギューにしたくらいだっていわれてるんだよ。」

「わー、荷物がぶつかったり、蹴飛ばしあいになっちゃうね。」

「うん。早く歩けたとしても、詰まってたら思うように先に進めないでしょう。混雑にもまれている間に時間が経って疲れてしまうんだねえ。」

「そんなとき迷って家と全然違う方に行っちゃったら、ガックリするね。」
そのガックリはきついなあ。そういうことがないように、また、あらかじめ想定しておくための帰宅ルート確認なんです。




また、目的とは全然ちがうけど、変わった地形や、意味の分からない建築物(赤瀬川原平先生の云う所のトマソン)を見られるのも、徒歩ならではの楽しみです。

原宿のはずれの窪地では、唐突に60センチくらいの段差があって、そこを迂回するように道路が敷かれています。

「なあ、ミズ。ここ変だろう?」

「ほんと。すごく歩きづらいね。」

「わざわざここを残して、道路が迂回してるんだ。まわってるところは180度ターンだし。」

「トラックは曲がれないよねえ。」

「なんで、こんな不便な地形にしたのか、まったく意味が分からないだろ?」

「たしかに。上から来た車は落っこちるだろうし(ガードレールがない)、下から来る車はぶつかりそうだよ。」

「あとね。塀の上に、塀が重ねてあるところもあるんだよ。それも一軒だけじゃない。」

「あ、ホントだ。」

「入り口がみんな1メートルくらい高いところにある。つまりこれは塀ではなくて、土台なんだよ。」

「随分高いね。」

「おそらくこの窪地に向かって、道路の部分が長い坂になるように削ったんだね。ちょっとした切り通しだよ。
で、下り坂にしたのに、最後の最後で段差が残っちゃった。」

「計算ミス?」

「ははは。そうかもね。」
ほかにも地盤が沈下したとか、土地の権利問題とか、造成したタイミングが違うとか、おかしな地形にはいろいろあるんだよなんて話していました。




さてさて。

そうこうするうちに代々木も目前、新宿の高島屋も見えてきた頃に、分かれ道にでました。
右に行くと新宿駅南口。左に行くと西新宿。

新宿駅は目と鼻の先ですが、ちなみに西新宿に行くと、少し歩けば中野坂上だよと教えてあげました。
「えー、中野坂上って、こんなに近かったの!」

高円寺から中野坂上といえば、ちょっと頑張ると歩いて行ける距離。
つまり自宅から徒歩圏内に接近した実感が湧くんですね。

「ねー。まだまだ全然疲れてないからさ、左のほうに行こうよ。渋谷から家まで歩いてみたいよ。あんまり遅くなるようだったら、西新宿か中野坂上で地下鉄に乗れば良いじゃん。」

「マジですか?まあいいけど。」
そんなわけで、ゴール直前で目標変更しました。




さすがに暗くなってくると空気が冷えてきます。でも、ずっと歩いているから足の裏からぽかぽかしてくる。
おそらく体が温まっているから、もっといけると感じるのでしょう。

水分とエネルギー補給をしつつ、新宿の中央公園を横切ります。
「あー、ここはミズが2歳で超カワイイ頃に、何日も家に帰れなくって、とどめにミゾレの日に撮影した場所なんだよね。辛かったなー。」
そんな思い出話がはずみます。

中央公園を抜けると成子坂下
右手は新宿警察署。左手の坂を登りきるとそこは中野坂上です。

「あ、もう中野坂上か。ねえ。このまま家まで行こうよ。」
セガレはそういうけれど、もう時刻は7時になろうとしています。渋谷を出るときに「これから帰る」と連絡したのが5時ごろだから、嫁さんがやきもきしてるはず。

「ちょい待ち。ママが心配するから電話する。」




電話に出た嫁さんに、セガレがチャレンジしたがってることを伝えると、いつまでたっても晩御飯が食べられないといわれました。
まったくその通り。
もうご飯の時間だから、今日はこのくらいで切り上げて、地下鉄で帰りました。

帰宅すると、地下鉄に乗る前までは最後まで歩く気満々だったセガレが、「ああー疲れたー」とぐったり横になりました。
ご飯前だというのに既に眠そう。
移動中は気が張っているから足が前に出るけれど、一旦休むとその反動みたいに疲れがドッと出るんだよね。
今日何キロ歩いたか地図で確かめるんだといっていたけど、もうどうでも良いみたい。

そんな様子を、ぼくもホットカーペットに身をゆだねて、うとうとしながら眺めていました。




関連リンク:

▼震災時帰宅支援マップ―歩いて帰る 首都圏版


▼超芸術トマソン


いまも収集が続いています。
▼しまたかネット事務局 超芸術トマソン

むしろ絶え間なく生み出されていると言うべきか?
▼トマソンリンク 



| 2006.12.18 Monday | 18:42 | 子どもと体験する | author : チチ |

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| 2016.07.25 Monday | 18:42 | - | author : スポンサードリンク |
ご無沙汰しておりました。fumi_oです。なんて素敵なエントリー:-) 我が家も、一番歩けるのが下の息子だと常々思っております。先日も園の関係者と大山登山に参加しましたが、往復の電車・バスは立ちっ放しでしたし、それが当たり前の日常生活なので(園はかなりのスパルタ)相当心身ともに鍛えられています。ただ、脳ミソまでは鍛えられていないようですが……
| fumi_o | 2006/12/18 10:45 PM |
ワタシもfumi_oさんと同じく、ステキなエントリだと思いました!!

コドモってキモチがはやって、ついがんばっちゃうんですよね。
お稽古じゃない時にでもまた是非チャレンジしてみてクダサイね!

| るん♪ | 2006/12/19 1:32 AM |
>fumi_oさん
ありがとうございます。
息子さんは、登山もこなして立ちっ放しでやっていけるとのこと、ものすごく頼もしいですね。
身体の体力は、集中力ややり遂げる力に繋がるそうですから、良い資質が身についているのですね。うちもっていうより、僕も鍛えなくちゃ。


>るん♪さん
照れますw
こどもの「やれるとこまでやってみたい」に付き合っても、まだまだ大丈夫だとタカを括っていたんですが、いやー、足に来ます。
| チチ | 2006/12/19 7:30 PM |









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